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大学受験 3度目の幼稚園時代

幼少期

息子はボンヤリとした子で、放心しているような幼児だった。

幼稚園時代では、皆が外に出なければならない時ものんびりと、

ゆっくりとして、集まらなくてはならない時も自分の鈍いペースで、

最後の最後に整列に加わる子供だった。

幼稚園の副園長先生にも、「ちょっと、ゆっくりとし過ぎていますね」

と言われた。

私はなんとかしたくて、この頃から息子には躾を厳しくし始めたけれど、

どうにも、どうにも息子は急げない。

皆と同じ早さの行動をする事が出来なかった。

そんなボンヤリとした息子は、気の強い男の子のいじめの対象にもなった。

遊んでいた玩具を突然踏みつけられたり、突き飛ばされたりした。

早生れで体も小さく、その鈍くささから感情をぶつける対象としては

ちょうど良かったのかもしれない。

息子の憔悴を感じ、息子から話を聞き、通園を止めさせ、

転園も視野に入れた行動を取った為、

通っていた幼稚園で対策を施してくれ、

また息子は通園し無事卒園まで通うことが出来た。

ボンヤリとして、放心していて、鈍くさい息子をなんとかしたくて厳しくし、

厳しくしている自分が辛くて苦しかった。

「息子さんのゆったりしたところが、私としてはホッとします。

自分!自分!のお子さんばかりだと疲れますよ。

息子さんに癒されます」

息子の幼稚園の担任の先生にこう言われた時、涙が出てきた。

鈍い息子だけれど、優しくて純粋で平和な心を持っている。

親馬鹿かもしれないけれど、確信していた。

それでも、

それでも、

どうしても躾なければ、という気持ちもあった。

息子の幼稚園の卒園の日、

晴れがましく会場に登場した息子を見て、涙が止まらなかった。

体が震えた。

可愛くて、愛おしい息子の嬉しそうな笑顔が胸に深く染み渡った。

私は多分、子供に一生懸命過ぎるんだ。

卒園時の息子の言葉はまだ拙く、文字さえも書けない文盲だった。

これから小学校へ入学するというのに、あえて文字は教えなかった。

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