2022年の夜が明けた。

息子にとって激動だった2021年1月2月そして、3月。

東大理Ⅱの合格は叶わなかったけれど、それでも「あの大学に行けばいい」と自信があった大学の後期試験もまさかの不合格を突き付けられた息子だった。その現実を目の前にした時、息子の鼻から血が流れた。人間って、あまりにも強い失望の衝撃をくらうと鼻血が流れるんだ、って私は知った。中期受験で合格を勝ち取った大阪府立大学工学域は、合格した関西の有名私立大学よりも、後期受験で敗れた大学よりも偏差値が良いし、将来の就職を考えても有利だ。けれども私立大学の方が、後期受験した大学の方が、圧倒的に知名度が高い。もっと言うと、大阪府立大学工学域の高い偏差値と質は、知る人しか知らない。受験した息子でさえも知らなかった。それは後期受験の結果を受けて息子が進路を私立大学に決めたがった程に。そのためか、息子の失望感は強く大きく、深く・・・・、昼間は耐えて平常を装っていた息子も夜になると部屋からは慟哭が聞こえてきた。胸が締め付けられるような慟哭は、何日も何日も聞こえてきた。

 

大阪府立大学工学域はその特殊な受験形態のせいか、たとえ合格しても強烈な敗北感を背負いながら入学してくる生徒が殆どで、入学説明会でもお祝いとか喜びとかの華やいだ空気はどこにもない。息子も澱んで悲し気な表情を浮かべながら入学の手順をこなしていた。他の新工学域生と同じように。

 

心に傷を抱えつつ息子は無事大阪府立大学の入学式を終え、一人旅では大好きな金沢に満開の桜で迎えられて、バイトも見つけて、失望は抱えたままだけど少しずつだけど歩み出して今に至っている。私が発信している息子のTwitterを閉じないのは、まだ息子の夢は続いているから。だからまだ閉じない。これからだから。

娘の方は閉じたけど。

娘だって夢に向かって歩いている。では何故私が発信する娘のTwitterは削除したのか。それは娘の意識が大きく変化し、これから環境も大きく変化するからちょっとね、Twitterから手を離した方がいいかな、ってそう感じた。

兄と妹の夢はまだまだ続く。

 

新年、明けましておめでとう。

 

2022年 新しい年だよ。

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