受験した私立大学はひとつだけ

私はパソコンで私立大学の不合格を確認し、気持ちを整えてから息子の部屋に行った。既に息子は自分の携帯で調べていて、自分が不合格だっだという結果を受け止めていた。そして、少し残念そうな顔をしながら「さっき自分で確認したから」と私に言った。

「別に合格しても行く気なかったし」

そうだね、合格しても行かないって言っていたもんね。でもさ、私立大学の受験は合格を体験してその感覚を覚えさせるためじゃなかっ、っと、これは言うのやめとこう。

 

まあさ、気が緩んだり舐めちゃ駄目だって事を、本番の東大受験までに一度体験出来て良かったじゃん。良かったね、先に分かって。

 

「うん」

 

「うん」という息子の言葉を聞いても、言葉のまんまの「うん」には聞こえず、こちらの不安は更に色濃くなってしまう我が息子だけど、ここで念押しすると激励が負担へとマイナスになってしまうのもまた息子で、上手く息子の気持ちを釣り上げたいんだけど、

 

実態が掴みにくく、

ヒョロンと避けられ

釣り上げるの難しい。

 

ゲラで楽しいこと大好きで人たらしで、あんまり怒ることもなくて優しい。人様から見たら育てやすいと勘違いされる、とっっっても育てにくく💧常に足が地面から5㎝浮いている(ような気がする)ボヤボヤ君で、~お母さんこうしたらいいですよぉ♪~という子育てマニュアル破りの愛すべき息子なのです。

 

「お母さん、早稲田や慶應に受験で不合格だった受験生でも東大に合格しているよ。明治を不合格になった受験生でも東大に合格している人がいるらしい」

 

萎えそうになる自分のモチベーションを上げるためか、それから暫くは私立大×/東大〇だった諸先輩方の書き込みを検索しているみたいだった。

 

そうそう♪そうだよ。

 

だって私立大学の受験対策まるでしてこなかったもん(余裕で合格♪云々は横の棚の一番上に置いとく)。本番は東大受験だもんね。いきなり東大入試が本番だったら怖いけど、とにかく、入試を体験出来たんだから良かったじゃん。

 

気持ちを萎えさせないように、どうせ駄目ってならないように、現実逃避しないように。

 

~良かったじゃん~って言葉が、

レギュラー言葉になってた。

 

心底からの言葉だったけどね。

心の底から「良かったじゃん」って思ってた。

良かったじゃん、気持ち萎える必要ないよ。

良かったじゃん、駄目になる前だったから。

良かったじゃん、これで希望持てるね。

 

マジ本気で息子に言っていた。

そう、

いい風にしか転ばないと考えてしまう質なんです。

そんな母親って、どやさ。

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